2022.10.19
書籍『タゴール・ソングス』
矢萩多聞
画家・装丁家の矢萩多聞さんにご用途を教えていただきました。
使用用紙
表紙
気包紙 C-FS ディープ ラフ K判Y目 147.5kg
見返し
ポルカレイド ソーダ 四六判Y目 90kg
本扉
NTラシャ 濃赤 四六判Y目 100kg
帯
クラフトペーパー グロスホワイト ハトロン判T目 129.5㎏
用途
書籍・カタログ
選んだ理由
数年ほど前からあたらしいフォーマットの本がつくれないか、ということを考えていました。
文庫や新書など手軽な判型と、通常の単行本でつかわれる四六判の中間にあるような、軽やかで手になじむ、ささやかだけど存在感のある本。海外のペーパーバックのような形も思いつきましたが、もうすこし本好きが愛着を持てる、でもカジュアルなラインを模索してこのかたちにたどりつきました。
仮フランス装で、天アンカット。表紙と見返しは接着せず、仮フランス装特有の折り返し部分がちゃんとみえるかたちにしたい。インドやバングラデシュでいまも人々に歌い継がれているタゴールの歌を追ったドキュメンタリー作品『タゴール・ソングス』。本書にぴったりの造本だとおもいました。
タゴールの詩は重厚な上製本で本棚で眠っているものではなく、いまを生きる市井の人々の口から口へ歌われてきたものだからです。
カバーなしということもあり、防傷防汚の機能のある「気包紙 C-FS」を表紙につかいました。幅広の帯はどこか懐かしさもある片艶晒クラフト紙である「クラフトペーパー グロスホワイト」。表紙の蓮の花のブロックプリント模様からの、見返し用紙、「ポルカレイド ソーダ」も爽やかです。本扉の「NTラシャ 濃赤」にはLR輝きシルバーインキでタイトルと著者の手書きのベンガル語も。まるで手紙のような軽やかさ、熱い想いがぎゅっとつまった本になりました。
シリーズというわけではありませんが、三輪舎では今後もこの造本・判型で本をつくっていきたいね、と話しています。
この紙やかたちにはどんな内容の本が似合うだろうか、と逆方向からアイデアを広げていくのも楽しそうです。(矢萩多聞さん)
文庫や新書など手軽な判型と、通常の単行本でつかわれる四六判の中間にあるような、軽やかで手になじむ、ささやかだけど存在感のある本。海外のペーパーバックのような形も思いつきましたが、もうすこし本好きが愛着を持てる、でもカジュアルなラインを模索してこのかたちにたどりつきました。
仮フランス装で、天アンカット。表紙と見返しは接着せず、仮フランス装特有の折り返し部分がちゃんとみえるかたちにしたい。インドやバングラデシュでいまも人々に歌い継がれているタゴールの歌を追ったドキュメンタリー作品『タゴール・ソングス』。本書にぴったりの造本だとおもいました。
タゴールの詩は重厚な上製本で本棚で眠っているものではなく、いまを生きる市井の人々の口から口へ歌われてきたものだからです。
カバーなしということもあり、防傷防汚の機能のある「気包紙 C-FS」を表紙につかいました。幅広の帯はどこか懐かしさもある片艶晒クラフト紙である「クラフトペーパー グロスホワイト」。表紙の蓮の花のブロックプリント模様からの、見返し用紙、「ポルカレイド ソーダ」も爽やかです。本扉の「NTラシャ 濃赤」にはLR輝きシルバーインキでタイトルと著者の手書きのベンガル語も。まるで手紙のような軽やかさ、熱い想いがぎゅっとつまった本になりました。
シリーズというわけではありませんが、三輪舎では今後もこの造本・判型で本をつくっていきたいね、と話しています。
この紙やかたちにはどんな内容の本が似合うだろうか、と逆方向からアイデアを広げていくのも楽しそうです。(矢萩多聞さん)
印刷加工
仮フランス装、天アンカット
表紙
オフセット4色印刷
本扉
オフセット特色1色印刷(LR輝きシルバー)
デザイン
クライアント
書籍情報
『タゴール・ソングス』
著者
佐々木美佳
発行
三輪舎
仕様
四六判変型(179mm×114mm)144ページ
発売
2022年2月28日
定価
1,800円+税
ISBN
9784990811693
直販サイト
三輪舎の本の通信販売
関連イベント
淀屋橋見本帖「DESIGNER × PROJECT ―矢萩多聞と本づくり―」展にて、実物をご覧いただけます。
会期
2022年9月9日|金|―10月30日|日|
11:00‐18:00 会期中無休
会場
株式会社竹尾 淀屋橋見本帖
大阪府大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona1Fmap
06-6232-2240
概要
デザイナーがシリーズとして手掛けるプロジェクトをご紹介する展示企画「DESIGNER × PROJECT」。第三弾は、画家・装丁家の矢萩多聞氏とその本づくりを取り上げています。矢萩氏は、十代の頃より日本とインドを行き来しながら独学でデザインを学び、約二十年にわたりブックデザインの仕事を行ってきました。本展では、これまでに装丁した六〇〇冊以上の書籍の中から約五〇点を自選。ラフ案や色校正、紙選びのエピソードなどを交えて、そのユニークな本づくりの裏側を紹介しています。